なんでもつくるひとがつくったものみてこよう。

尊敬する人、その作品たち。


たとえば、クライフのバルセロナ
たとえば、ガウディのサグラダファミリア
たとえば、本田宗一郎のホンダスピリッツ。
たとえば、前の会社の先輩の仏像。
たとえば、倉田光吾郎ボトムズ


ボトムズが横浜で展示すると聞いた。
じゃあ、行こう。
NGIにサッカーに誘われたけど、断って見に行こう。
死ぬまでには、一度は見たいと思っていたもののひとつだから。


いた。


まずは、敬礼。


思っていたよりも、全然デキがいい。
しかも、写真に写るよりも、全然ハンサムなんだ。


オレが考えるものづくりのふたつのアプローチ。
まずは、いつも仕事でやってる、図面やらパソコンやらで試行錯誤を繰り返す方法。
これは、どこまで考えても終わりがなく、胃がどんどん痛くなる。
書いては消し、資料を探し、ネットで探し、書いては消す。
もー死にたくなるね。


もうひとつは、とりあえず手を動かす方法。
グダグダ言わず、やってみる。
だんだん形になるし、体を動かすのが気持ちいいし、達成感もある。
ただ、一度組んだものを外したり直したりするのが死ぬほどメンドクサイ。
取り返しがつかなくなったりもする。


コゴロウさんはブログで読む限り、後者の人みたい。
なのに、ディテールがすごい。
たぶん、一度作ってみて、外したり壊したりしないと、決まってこない箇所がいっぱいある。


たとえば、ココのスネのボルト周りを削っているとことか。


手の甲の溶接っぷりとか。


マスクの曲線っぷりとか。


なにより、肩の丸さ。


図面ではわかんないもんなぁ。
3Dでモデリングしても、曲面は全然思い通りに行かないしなぁ。
オンスケールでみると、さっぱり違うし。


作りながら、違うなぁって、外して直す。
それを、鉄でやるって、すげぇメンドクサイことなの、オレ、知ってる。
百キロ以上ある鉄をチェーンブロックで釣って、微調整して、ボルト締めしたのを、もう一回外すって、超大変。
一度溶接したものを外すとかって、とんでもなく大変。


ブログで「こういうときは、最初からやり直した方が早いって経験的に知ってる」っていうくだりがあるんだけど、すげぇわかる。
変に小手先でかわすと、後に超大変になったりするんだよなぁ。
レベルとか、ゆがみとかなぁ。


趣味でね、誰からも指摘されないのに、妥協しないってスゲェことだよ。
いや、したんだろうけどね、それでこのレベルってすげぇなぁ。
ホント、神は細部に宿るんだよ。


犬もビックリ。
展示されてる横で、同じくらいの人気な犬。


何やってんだ、犬。
犬大人気。
犬人気。


あ、全体の感じはここでステキに見れます。
赤レンガ倉庫前 360photo


前から後ろから延々30分くらい眺める。
マジいつまで見てても飽きない。
スタッフさんに質問したり。


「ねービール飲みたいんだけどー」


あー。
隣でもやしもんでおなじみオクトーバーフェス開催中。


ジャパニーズでも歌うし踊るオクトーバーフェス。



マジ、ビール最高。
マジ、プロージット。


ビールで酔っ払った人達やら、通りがかった人達が言う。


「なに、このロボット?」
「これ、ガンダム?」
「なんか、錆びてない?」


色んなことを言って、なにも知らない人達も足を止めて、しばし眺める。
それは、すげぇことだ。
つくるって、すげぇ。
ホント、大好き。