FRF

初めてフェスに行ったよ。
初めてフジロックフェスティバルに行ったよ。


フェス(笑)。


オレがフェスとかバカみたい。
なんだか知らんが、急に行く事になったのだ。
説明するのがめんどくさいから省くけど、最終的には見知らぬ英会話教師のせい。
ジェイデン(仮名)の野郎・・・。


まー行ったんス。
せっかく仲良くなったインド人に別れを告げて旅だったんス。
ここらへんのオレの日程は説明するとめんどくさいので省きましょう。


終電で苗場着。
二日目から参戦。
参戦、参戦とかバカみたい。


送迎バスで炎天下で並ぶこと一時間。
バスに座れず、立ったまま揺られること40分。


つまんねぇ、フジロックつまんねぇ。



人は多いし、もう嫌だ。
よし、心を切り離して終始半笑いで乗り切る「ディズニーランドでアラを探すモード」の発動だ!


とりあえず、星野源だけ見よう。
あれ、もう誰か演奏してる・・・伊藤ふみお・・・知らないなぁ。
でも・・・声に聞き覚えが・・・ケムリだ!
KEMURIじゃないか!!



おーすげー生ケムリだ・・・。
やっぱ生で聞くトランペット入りの曲はいいなぁ。
できれば、頭から聞きたかったよ。


何たる偶然。
この偶然がオレのテンションのマックスだろうなぁ。
さぁ、星野源



星野源の曲、ライブにむいてねぇなぁ。
座ってゆっくり聞きたいもの。
座りてぇなぁ・・・みんな座ってる!
むしろ寝てる!
いいのか・・・これでいいのか。
この呑気さ。


「やべー見たいアーティストがいっぱいだよ急げ!」


ではなく


「やべー見たいアーティストがいっぱいだよもうひるねする」


でいいのか(個人の感想であり、商品の効能を確約するものではありません)。
なんて、のび太な日々。
ならば、オレの独壇場だぜ。
だいたい昼寝しながら聞いてやる。


と思ってボケーっと座ってたら中学校の同級生に偶然会う。
偶然こわい。
あとで聞いたら、その会場にもうひとりの中学校の同級生が居たという。
偶然こわい。


で、ずいぶん元気なリハだなぁ、と思ったら完熟トリオだった。
元気なジジィだ。



移動、ACIDMANをチラッと見る。
人気あんだね、ACIDMAN



お目当てらしいTHE HEARTBREAKS。
かっこいいぞ、THE HEARTBREAKS。
演奏上手いぜ、THE HEARTBREAKS。



休憩。
メシを食う。



メシがうまいね、フジロック
あと、ほぼビール飲んで生きてる。
ドイツ人以上。
モテキであんなにフェスがもてはやされてたのも納得の出来栄え。


祝・モテキ映画公開!!〜フェスで語るモテキ論〜


でも、野外フェスにだれかといけちゃうようなやつは、モテないとは言わせたくねぇなぁ!!


さて、本日のマックスらしい、The Specialsです。
The Specialsの前に、ロンドン五輪の開会式でポールが歌ってる録画が流れます。
会場、大盛り上がり。
「こいつら、なんかステキなDVDでも流しとけば、それでいいんじゃねぇか?」という疑惑が確信に変わる瞬間。
みんな、ここの場の空気が好きなんだな。


有名なのは知ってんだけどよくしらないんだよなー・・・なー・・・なー。
・・・夏は、夏は、やっぱりスカですよね先生。
スカで始まり、レゲエ経由で、最終的にはスカで終わるって、誰かが言ってた。



すげー、ブリテンすげー。
トリもオオトリ、ノエルさん。
・・・外人ファンにはヤジられるわ、チャイニーズ?の女の子には求婚されるわ、なんかかわいそうだぜ。
がんばれ、ってなんか思った。
ラストは感動のあの3曲。
会場は一体となったが、若干、オレは若干、冷めていた。
理由は、ライブへの全否定となるの「あの理由」なので、書くのはやめよう。



明けて翌日。
なんだったか、疲れたのでゆっくり出発。
雑に見て回る、ふと、足を止めるとTHEATRE BROOKがいた。
あの曲やんねーかなー。



やんねーか、やんねーな。
なんか、ステキなゲストが沢山登場。
急に、アジカン登場。
テンションが上り、オレがノリノリに。
と思って動画見てみたら、微妙にテレが入ったオレがそこには写っていた。
気持ち悪いけど、面白いけど、気持ち悪いのでギリにアップロードは中止とする。



ふーあぶないあぶない。


はてさて井上陽水だ。
オレの印象は、フジロックの妖精だ。
むいてねぇ、夏のフェスにはむいてねぇ。
けど、泣ける。泣く以外の手段がわからない。
あんなおじいちゃんが声がすげー出てんだぜ。
フォークブーム、バンドブーム、バブル、プロデュースブーム、そして今。
全ての時代をトップランナーとして生き抜いたこのホンモノは、おそらくここにいるオーディエンス全てをバカだと思っている。
それでも、歌う。たぶん、全力ではない。何言ってるか、聞き取れない。
けれど、全てを越える、経験やら存在やら謝ってしまいたくなる何か。



書きやすいから書いただけで、井上陽水がそこまで際立っていたわけではないのです。
みんなが一等賞なんだぜ。どこかの幼稚園か。


なんか、並べてみると、大して聞いてないなぁ。
でも、遠くから聞こえる歌やらなんやらを含めると、2日間音楽に囲まれて生きていた。
どっかのアーティストが言ってた。


「ここの住人でよかった!」


すげー気持ち悪いセリフだけれど、ひどく共感させられる。
この国で暮らせたら、随分と幸せだんんだろうなぁ。


と、しみじみと思いながらも「明日の仕事に支障をきたすノデ」という理由から、RadioheadもElvisCostelloも聞かずに帰れてしまうのが、オレのオレたるユエンデス。
3000m級の登山の末の絶景、8時間カヌーを漕いでたどり着いた秘境、あるいは伝説的なライブを目撃して一言。


「でも、Youtubeで見られるよね?」


全ての出来事にこう答えられるてしまう、オレの感受性はとてもステキだと思う。
いや、生でしか味わえないなにかってヤツがあるってのは、わかってはいるんですけど。
これは、あれだ、ひねくれて見てるだけだ、そう思うことにしよう。
そうしないと、かわいそうだ、オレが。


とにかく、あの国は、よい国だったなぁ。
今まで見た中では1、2を争うほどの国でありました。


はい、後は適当にライブ検索。









重くなっちまうなぁ。
そういや、加藤登紀子さんが見られなかったなぁ。
あのめんどくさい時代の当事者のひとりの話は、いつか聞いてみたいと思ったけれど、歌は別に聞かなくてもいいことに気がついて、筆を置く。
書いた意味がない記事だったんなぁ、という強い確信を残して、筆を置く。