特攻野郎フォルトゥーナ

俺たち、特攻野郎フォルトゥーナ。


大井町で鳴らした俺達サッカー部隊は、迷惑条例にひっかかり、通報されたが、区役所を脱出し、下北沢に戻った。
しかし、下北沢でくすぶっているような俺達じゃあない。
筋さえ通れば人数次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし数少ない休日をサッカーする、俺達、特攻野郎フォルトゥーナ!


俺は、リーダータナカ大佐。通称KYチャンプ。
奇襲戦法とモノマネの名人。
俺のような天才無策略家でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。


俺はツダ。通称マンカク。
自慢のお笑いに、子供からお年寄りまでみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、一発ギャグからノリツッコミまで、誰でも笑わせてみせるぜ。


私は、フジイ、通称エンジェル。
チームの紅一点。
自分勝手さ、スピードとキック力は、お手のもの!


よおお待ちどう。俺様こそフジタ。通称ニセマッチョ。
ガリガリの腕は天下一品!
ヤセマッチョ?ホソマッチョ?だから何。


ヒロセ。通称バズーカ。
キック力の天才だ。大統領でもぶっ飛ばしてみせらぁ。
でもサッカー以外のものにはビタイチ興味がないからかんべんな。


俺達は、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎 フォルトゥーナ!
サッカーをしたい時は、いつでも言ってくれ。


で、ツダさんに呼ばれたから行った。



厳しく指導してくださるツダさん。


俺たち特攻野郎フォルトゥーナ。
固いルールは苦手でも、フットサル野郎なんかにゃ負けないぜ。


「革ブレスでもアクセサリーは禁止」


「GKへのバックパスは当然センターラインを越えてから」


「GKがボールを持てるのは4秒まで」


「キックインはライン上にボールを止めてから」


フリーキックの時は4m以上離れて」


ファールが多すぎて試合にならない。
でも、せっかく審判もついてくれることだし、このくらいきっちりやってくれた方がいいよね!


「キミ、ソックス下げないで」


あ、これ元から短いヤツなんです。
今日暑くなると思って。


「そのソックス、短すぎるでしょ」


え、でも、レガースちゃんとしてるし、問題ないでしょ?


「でも、短すぎ」
「短すぎだね」
「短すぎっスね」
「バカじゃないの?」


でも、これATHLETAっすよ。
フットサルメーカーじゃないすか。


「でも、短い」
「短いね」
「短すぎっスね」
「死ねばいいのに」


よかれと思って・・・。
今年一番恥ずかしい思い出。


そんなうっかり野郎フォルトゥーナに珍しくマネージャーが3人。
妊婦さんとおばかさんと酔っ払いのコラボは何をどうしたらよいのでしょうか。
でも、しっかり黄色い声と水分を補給をしてくれました。
女子がいると華やかで良いですね。


オレもキャーキャー言われちゃったよ。


「ツヅクさんって背高いですね」
「ツヅクさんって足長いですね」


・・・他に褒めるところがないパターンだ。
それもそのはず、ツヅクさんのおかげで2敗したみたいなもんだから。
死にたい。
死にたくもない。


ゲーム的には拮抗してるか、こっちが優勢なんですが、穴が1人いるのと、フットサラーがいないのが。
細かいテクで点を取りに行けないので、点が取れないのも敗因のひとつ。
でも、オレ以外、みんながんばっていたなぁ。


女子の人たちがそれなりに楽しんでくれたことが収穫かなぁ。
そんなサッカーばっかりしてるワケがないとお思いでしょうが、こんな風にしてるんです。
アホみたいに真剣に、笑いながらやってるんだぜ。



よし、いい話っぽくしめてみた。
そして、自分の話ばっかりしてみた。


写真です。
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