そんなじだいもあったねと

ひろった。

・・・その・・・今の世の中的には無かった事になってるみたいですケド・・・
僕等が学生の頃は・・・ヒドかったんです・・・


いわゆる「オタク迫害」ってヤツで・・・


当時を知らないに人にはなかなか信じてもらえないケド・・・
たとえば学校で「オタク」だってレッテルを貼られると・・・殺されてしまうんです


も・・・もちろん追いたてられて吊るされるワケじゃないケド
でも・・・似たような恐怖を毎日感じてました


・・・当時は全国でイジメを苦に自殺する子が大勢いて
新聞やTVでそうゆうニュースを目にするたび思いました・・・
「ああ・・・この子はきっとオタクだったんだな。だから皆にイジメ殺されたんだ」って・・・


もちろん想像です
その子の事は何ひとつ知らないし・・・事件の背景を調べたりしたワケじゃないですから


ただ・・・そうゆう考えが自然に頭に浮かぶくらい・・・当時の僕等の状況は過酷だったんです
・・・どうしてそんな風になってしまったのか原因は判らないケド・・・
最初にはじめたのはきっと大人達だと思います
子供って大人のマネしかしませんから・・・


「ホントしょうがねェな、オタクはっ。全員死刑でいいよこんな連中っ」
「コラッ、そんなのばかり観てるとオタクになるわよっ。ケーサツにつかまっちゃうわよっ」
「いやねぇ・・・ホント気持ち悪い・・・ゾッとする」


よってたかってトイレでボコボコにされた後
便器に突っ込まれた上ばきを履いて教室に戻ると・・・
ホームルームで・・・
ハ・・・
議題が「イジメについて考えよう」なんですよっ
彼等の瞳には自分は人間の形に映ってないんだと気付いた時には恐怖で凍りました
「このままだとイジメ殺される」って・・・


いやあ・・・
父親の転勤で転校が決まった時はうれしかったぁ・・・
学生時代で一番うれしい思い出かもっ


ハハッ


へぇ。