敗れざるものたち

徳島に行ったよ。
徳島は優秀です。



魚うまし。
しゃくれるほどに。



阿波踊り ザ グレイト。
サンバ的な。
ソウルミュージック的な。
そこらへんのYOSAKOIなんかには、とても到底到達できない次元の高さ。
泣いてしまうよ。


そして、ここであえての、徳島ヴォルティスVS水戸ホーリーホック観戦。


鈴木隆行の復帰。
柿谷曜一朗の才能。
超たのしみだー。


嘘だよバカ。
そんなのどっかで笑ってるよ。


あのフィジカルで押し切ってた鈴木隆行が、34歳の現役復とかw
所詮、柿谷なんてよくいる早熟の天才ってヤツなんじゃねーのかww
そこに得意のクソみたいなロマンティズムをのっけた、オレの主観でしか楽しめないのがホントなんじゃないのwww



アップ中のタカユキを見る。
膝がサポーターでグルグル巻。
ボール回しではよくパスカットされてるように見えて。
あぁ、やっぱりか、やっぱりなのか。
昔の名前で出ています、ってだけなのかよ。


クソみたいな感傷に浸りながらキックオフ。
タカユキ、先発。
水戸はボールを持つとみんなタカユキを見て、ムリから出す。
やっぱ、存在感が違うのかねぇ。
気を使ってんじゃねえよハゲ。


ああ、そこで、出したってさぁ、ムリすぎるだろ、ポジションとってないのに。
おじいちゃんに無理させんなよなー。


グラウンダーでタカユキに出す。
ロングボールでタカユキに出す。
ムリだろーよー。
もうちょっとやさしくしてやれよー。


?
あれ?
Ale?
・・・ボールが納まる。


8割の確率でキープしてくれる。
むしろ、タカユキからしか、水戸の攻め手がない。
そして、その唯一の攻め手を、好調徳島が止められない。


なんだこりゃ。


さーこっからニヤニヤしっぱなし。
徳島のホーム席でタカユキの応援しっぱなし。
ボールキープ、ファールのもらい方、それはやっぱりタカユキさんだ。


すげぇ。
すげぇ、すげぇ。


そして、自らもぎ取ったフリーキック
ワクワクしてた。
まさか、あの弾丸みたいなフリーキックがここででるんじゃないか、なんて妄想。



まさか。
まさか、ね。



静まりかえるスタジアム。
遠く聞こえるアウェイの盛り上がる声。
そして、王様みたいにゆっくりセンターサークルに戻るタカユキ。


なんだこりゃ。
バカみたいだ。
かっこよすぎる、かっこよすぎるぜー。


そして、華麗なるテクニックでDFを抜き去るタカユキ。



あれ、おれ、泣いてんのか?


それに引き換え、カキタニーときたら。
単純なショートパスに引き技を入れてみたり。
絶妙なトラップを繰り返してみたり。


得点を決めてみたり。


柿谷のチームじゃないか。
輝きっぱなしじゃないか。


J2レベルだから、と言われりゃそうかもしれないけれど。
日本で2番目にレベルの高いリーグで相手を圧倒する。
それがすごくないとか、どんな上から目線だよ?


戦ってるし、必死だよ。
なんにも成し得てないし、終わってもいない。
未だ、途上。
後ろを振り返る余裕もなく、ただ前を睨みつける選手が格別に輝くJ2の実力のギャップは、どこまでもおもしろい。



試合が終わった後も嫌な顔せず、こどもの写真撮影に応じたりして、カキタニステキ。
ジーニアス。


終わるとか終わんねーとか、カチとかマケとかじゃなくて、道の途中。
負けてねぇ。
負けてねーし、なにより諦めてねぇ。
試合のレベルはどーかと思うけれど、何人かの選手のなめんな感がとんでもなく感動的な気がしたJ2。


面白かった。
面白かったなぁ。


あんまり面白かったから、出待ちしちゃった。
タカユキさんには会えなかったけど、日本一のプレイヤーには会えたよ。



伝説の平面キーパー本間幸司さん。
その名に恥じぬセービングはマジで5点は防いだんじゃないのかって話。
本間さんとタカユキさんでチケット代は確実にペイできますので、暇だったら水戸ホーリーホックを見に行ったらいいんじゃないかな。


なにせ、ボクの大好きな柱谷さんが監督をやってもいるしね!
いやー相変わらず光ってたなーテツジのクソ采配。
オマエは組み合わせとか、守備から攻撃の転換ってものをどう考えているのか、マジで一回聞きたいわ。


でも、90分間きっちりブロックを作り続け、走ることを辞めないひたむきな水戸の戦い、はきっとテツジの指導の賜物なんだろうなぁ。
チームカラーと合ってるのでとても良いと思いました。


まだまだ今シーズンは終わってないぜー。


やろうぜ。
みんなでやろう。