曖昧溜息戦術論

曖昧溜息戦術論

チーム編成におけるクライフ的選出法

逃避のために戦術論に近いものを考える。
まずクライフの著作よりこの言葉を引用しよう。

「チームを形作るためにはまず核となる選手を決めることから始める。
チームの善し悪しを決めるのは最初に選ぶ5人か6人の選手で残りのメンバーの役割は彼らを生かす、あるいは足りない部分を補いサポートすることだ。」  (「Ajax,Barcelona,and Cruyff」より引用)

一般論に近い、ありきたりの答え。
古今東西、チームスポーツにおいて選手を選定する基準としては普遍的な言葉であろう。

では、核となる選手とは何か?
ここからが近代攻撃サッカーの象徴たる彼らしい。

「チームにはゲームメーカーとディサイダーが必要なんだ」(同)

ゲームメーカーは耳慣れた言葉だが、ディサイダーという言葉は余り聴かないかもしれない。
ディサイダー=decider、言葉通りに訳せば「決定者」とでもなるだろうか。
クライフの定義においてディサイダーとは

「たとえボールを奪われても、どんなリスクを冒してもゴール目指して突き進む」(同)


つまり、点を奪いに行くことを第一優先とするプレーヤーとしているようだ。
ゲームメーカーとはポジション、あるいはプレースタイルとしての定義。
ファンタジスタ」や「ボランチ」などのプレースタイルあるいはポジション上の分類となる。
これらの分類を大きく越え、パーソナリティをその定義としてディサイダーというらしい。

「うまい選手はたくさんいる。けど炎のようになれる選手はほんのひとにぎりなんだ」(同)

さて、これらを踏まえてチーム編成を考えてみよう。
まず選ぶのはゲームメーカーとディサイダー。

自分はゲームメーカーだろうか?
いいえ、テクニックと戦術眼ならば優先する人は山ほどいる。

自分はディサイダーだろうか?
いいえ、リスクを抱えて決定できるほどの強いパーソナリティはもっていない。

俯瞰でゲームの流れを冷静に見たい、しかし視野と技術が絶対的に欠けているのが現在の私である。

であるならば「彼らを生かす、あるいは足りない部分を補いサポートする」選手でなければチームとして必要とされない。
ここで考慮しなければならないことは、このカテゴリーに属する選手にプレースタイルや個性は求められないこと。
よりテクニックが高く、判断力があるもの、あるいは何かのスペシャリストが優先的に選出されるべきなのだろう。
ただただスムーズに。
あるいはストロングポイントとして。
例えれば誰かの従者、あるいはチームのアンプ役といったところか。

ピート・カイザー。
ヨハン・ニースケンス

そんな選手もいた。
どっちにしたって遠いけど。
ちんこかゆい。

次回「ブリュックナー分類学
ウソ。