アルフチュウの中年 ツヅク

「ツヅクのバカっ! 何よ意気地なしっ! 
一人で立てないのを足のせいにして、足はちゃんとなおってるわ、ツヅクの甘えん坊!
恐がり! 意気地なし! どうしてできないのよ、そんな事じゃ一生立てないわ!
それでもいいの? ツヅクの意気地なし! あたしもう知らない! ツヅクなんかもう知らない!」


そう叫んで駆け出したハイジの後姿を見て、強く思った。
立たなければ。
立って、走って、彼女に向かってこう言わなければ。


「言いすぎだ」


大体、治ってもない。
ケガのせいで、遅刻しましたし。
ウソです。
大井町でなんでか降りてしまったのです。
最近、マジでボケてきたんじゃないかと思うほどのうっかり具合がひどいんですよね。
なんてそんなことが言い訳になるとでも思ったか。


すいません。


ひざいたい。
整形外科に行ったら、膝関節のチェックの後、「特にないのでもう来ないでください」とか言われ。
整体に行ったら膝→腰のチェックの後、「腰から来る膝の痛み。食生活を改善して」とか言われ。
部位を詳細に見る西洋医学と、全体の治療を目的とする東洋医学の差を実感させられた。
が、いまいち東洋医学の信頼性も薄い。
けれど、他に頼るとこもないので前日まで3日連続で整体に通う。



なんか治った風。



遅刻したので、金網越しのみんながまぶしい。
相変わらず、みんなうまい。
特にツチヤ、ジロウ、アサオ、コンドウさんの中盤がすばらしい。
美しいとはこういうことだね。


で、美しい中盤のチームに入れてもらう。
すいませんね、私みたいなもんが。


ツダのプレーがすばらしい。
オサム君が持ったら裏に抜けろ、と言おうと思ったけど、あまりのポストの絶妙さに何も言えない。
もちろん、何回かミラクルが起こっていた気がするけど。


CBで何回かかぶったけど、なんとかなったのでとても楽しい。
調子にのって、空いていたSBに入ると即ひざが痛い。
ムリはするもんじゃない。
アサオ君あたりに迷惑をかけた。
ごめんなさい。


駅伝の時の利子分でツダをいじる。

とても、困っていた。


Barentain Deyでハニカミ王子をいじる。
最近、よくハニカミますね。

しかし、しっかり点を取っていくのは流石。


チンピラの登場。

チンピラ、うまい。
チンピラ、忙しそう。
チンピラは、大変だなぁ。


「撮って撮ってー」というわりには特になにもしない男。

タケさんの方が面白げな動きを。
サノさんとタケさんがサイドでボールを持ってくれると、ディフェンスは一息つけるのでありがたい。


お父さん、だ。

お父さんの運動量は本当にありがたい。
足の皮がムケちゃったけど。


やっぱり、サッカーは楽しい。
走れると、すごい楽しい。
だから来週もできるといいなぁ。


そして、翌日。
タナカが女子四人と激戦を繰り広げる予定の日曜日に電話が鳴った。


「ツヅクさん・・・動画とか消してもらっていいですか?」


悲しい話。
オレたちもいい加減大人なんだぜ。
戦った女子4人の内、何人かはやっつけちゃったであろうアイツ以外はな!


ウソだよ。
常識人だよ。
ホントだよ。


マジ消しときます。