Ekiden of the Kosyo, by the Kosyo, for the Kosyo.

邦題:ツダのツダによるツダのための駅伝

発足

出るとこに出ればかっちりきっちり社会人なU-32達ですが、心の中には獰猛なフリーターを飼っています。


「精神的なフリーター」
「冒険しない冒険王」
「無駄な部分でチャレレンジャー」


お好きなようにお呼びください。
はじまりはいつも雨。
はじまりはいつもツダ。
もしくはタナカ。


「駅伝に出ましょう!」


一週間前に言い出した。
そっかーまた思いつちゃったんだねー。
もちろんオレはめんどくさいからイヤだよ。
なんとか言ってくださいよーフジタさーん。


「あーいいよーやろうぜーおもしろそうじゃん」


え!
フジタさんいつも面倒くさいとか、忙しいとか言うじゃないですか!
どうしたんすか!
あたまおかしくなったんすか!
かわいい女の子のこと以外は、全てがめんどくさいでおなじみのフジタさんはどこいったんですか!


「どうせ抽選に洩れてエントリーできねーよ」


しかし、できてしまった。
宿もとってしまった。
やはり、あのふたりを組ませてはいけなかったのだ。


メンバーはツダ、タナカ、フジタ、マナゴ、フジイ。
オレはひざが痛くて走れないので監督。
なにひとつ権限なんてないけど。
この凶暴なまでに自由なメンツ・・・当日来るのかさえも信用できない。


「ツヅクさん、登録しなきゃなんないんですけど、なんかいいチーム名ないですかね」
「・・・チーム『ドタキャン』とか」


こうして、駅伝チーム『ドタキャン』は生まれた。

集合

予定当日まで一切情報がない。
このまま、実はなくなるんじゃないか、という淡い期待のまま前日は就寝。
正午、ツダさんより着信、いろいろとムダなやりとりの後、4時に新宿に集合とのこと。
一応、時間通り向かってみた。
ツダ、フジイ、マナゴは4時に集合。
ツダが『さっきハギワラナガレが通った』とかいうムダな嘘をつくが放っておく。


「フジタさんが15分遅れてくるそうです」


当たり前だが、15分では来ない。
ツダが『なんてルーズなんだ』と怒り出すが、慣れているのでなんとも思わない。
二時間後に来る、現地に直接向かう、今まだ家にいるなど言い出しても、特に驚くことでもない。
そういうイキモノなんだから。
NGIを代官山で6時間待ったことも今ではいい思い出。
来たら、それだけで奇跡だよ。
30分遅れで到着。
喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。

決戦前夜

現地に到着。
日本代表も合宿するという、とんでもないでかい施設であることが判明。
泊まるコテージも超でかい。
安いし、Fortunaの合宿とかにも良いんじゃないでしょうか。


「ツヅクさんはPS2。他のみんなは面白そうなマンガ5冊を持ってきてください」


そんなオファーで、ごらんの有様だよ

駅伝に出る前日とは思えないよね。


言いだしっぺのツダは嫁さんのマンガを持ってきたよ。
あ、ツダのヨメさんのマンガは大変面白かったです。


で、ツダはここに来るまでムチャなことをずーっと言ってきた。
「え?今日寝るんですか?」
「そんなこと言ってると走らせませんよ」
「ツヅクさんとフジイ君は罰ゲームで漫才をやらせます」
この軽口。
典型的なやられキャラ。
北斗の拳なら登場から5秒で死んでしまう。
いいよ、じゃあ、罰ゲームを漫才としてUNOで決めようぜ。


ポイント勝ち抜け制でUNO開始。
ただし、『同じ図柄か数字はいつ出してもいい』地元ルール。
これだけでハンパないスピードと緊張感が生まれる。
ぜひ一度お試しください。


結局、勝負弱い三人、オレ、タナカ、ツダが負け残る。
この流れ・・・いつもなら完璧にオレが負ける。
けど、オレは中学の頃からUNOで修羅場をくぐってきた男!
チンコ出したり、デコピンされたり、弐万円払ったり、チンコ出したり。
主にチンコを出してきた男。


アンタらなんかに負けてらんないのよー!!


タナカ、勝ち抜け。


オレとツダとの一騎打ち。
負けるなんて一切考えてないツダのニヤニヤ笑いが鼻につく。
あっさり勝つ。
桜井章一さんも言っていましたが、勝負は日々の行いの結果として決まるもの。
それは、勝つよね。


この後、30分くらいツダ沈黙。
ものすごく態度の悪い感じで復活。

「あーもういいっすよ!さっさとやりましょうよ!」


まぁ、待ちなよ。
漫才なんだから、オマエの相方をウイイレで決めよう。
最終、負け残ったヤツとツダが決戦して、ツダが負けたらピンで漫才やるのね。
相方候補は絶対に日本代表を選んで、ツダは好きなチームで対戦でいいよ。


「それなら、なんとか・・・ひとりでやるのはマジカンベンです」


諸々な波乱の勝負の末、タナカ(日本代表)VSツダ(ブラジルクラシックス)の決定戦に。
ツダが大好きなハンデ戦
しかし、ツダ、惨敗。


「マジ、ムリっス」


漫才に変わる代案を募集。
   ツヅク案:5人からモノマネリクエストを取ってリサイタル。
   フジタ案:ガキの使い『7変化』と『笑ってはいけない』ルール。全員が笑ったら終了。


「フジタさん案がいいです」


・・・オレの案とか素直に漫才やった方が、勢いでガーッと終わるのになぁ。
などと、バツゲームの達人は思ったけど、相手にしてもらえない。


開始。
予想通り踏ん切りがつかずモジモジモジモジモジモジモジモジ。
唯一やったネタが、ベタすぎてコメントする気にもならない。

オレも二年くらい前に追い詰められて同じネタをやった思い出が痛い。


そんなツダさんにタナカさんはごらんのリアクションだよ。


「ツヅクさん、ちょっと!」


ツダさんに呼び出しをくらいミーティング。


「罰ゲームってこんなキツイものなんですかね・・・」


そうだよ。
オレはこんな罰ゲームが回避されるなら三万円までなら払っていいし、もしオレが負けたらとりあえず全裸になろうと思っていたよ。


「三万円・・・全裸・・・」


絶句。
その後、フジタとミーティングを行い、ネタを授けてもらうものの、中途半端で挫折。
2時間くらいずーっとグダグダやって最終的に半ケツを出して終了。
がっかり感、満載。


自分だったらと思うと、神様に感謝せずにはいられない。
きっと、いくつになっても忘れられない、思い出。

就寝前

寝る前に、フジタとフジイの部屋を訪れてみた。
今思えば、なんで、そんなことをしてしまったのだろう。
今更、後悔しても始まらない。
ドアを開けると、そこには一心不乱にタオルをグルグルと回す直立不動のフジイが。


なに、これ。


僕は考えることすらできず、ドアを閉めた。
ただ、こわかった。
あのふたりになにがあったのかなんて、いくら友達と言えども、決して聞けない。
考えてみれば、一人部屋を選べたフジイが『こわいんですよ』とフジタとの相部屋を選んだことからおかしかったのではないか。
いや、もうやめよう。
僕にできるのは、あのふたりを祝福することぐらいなのだから。

決戦当日

前日のおなかいっぱいなできごとで、すでに終了感満載。
タナカは起きるわけもなく、飛行中。

フジタは現実から逃げていた。


マナゴさんとフジイさんのしっかりぶりでなんとかエントリー成功。
ゼッケンを付け合う、完璧なホモセクシャル達。


前日のUNOの結果より、以下の順に走る。
タナカ(5.4km)→マナゴ(3km)→フジイ(5km)→フジタ→(3km)→ツダ(5km)


タナカ、激走。
ゴール後は、おじいちゃん。


もう、空気的にリタイアとかするような雰囲気ではなくなる。
一切アップしない派代表ですら、アップをはじめる。

テレビ東京が特番を組むレベルの出来事。


マナゴ、激走。
オレが『ボール持ってきたらサッカーできたのに』と言った時、このサッカーバカはこう言った。
「ツヅクさん、オレ、走りに来たんですよ」
そして、走った。
走りきった。


更に緊迫する空気の中、一切アップしない派筆頭もそそくさとアップを始める。


あまりのみんなのガンバりぶりに苦い顔になるアンカーのスベリ王。


フジイ激走。

この記憶がある限り、試合中に勝手にラインの外で×サインを出すこともなくなるでしょう。


エース激走。
たくさんいた女子大生に目もくれず激走。

チラ見くらいはしていたかも。


スベリーマン、激走。

トラックに彼が帰ってきた時、僕らは叫ばずにはいられなかった。
はえぇ!!」
ずっと1km5分のペースで走ってきた4人に比べ、明らかに早い1km4分というタイム。
必死と表現するしかない全力疾走は、僕らの心をひたすらに打つ。
この男、笑いはダメでも走りでは満点大笑いだぜ!


しかし、走り終えたその姿は完全にヤムチャ



あと、ツダさんイチオシのこのフレーズはこの旅行中100回くらい聞いた。
「もう、何も言えねぇ!!」

やっぱ、アレな人たちの発想似るんすかねぇ・・・。


そして、おまけのジャンケン大会で子供を負かし一位をゲットするマナゴ。

持って生まれた運命がサノと対極であることが、ありありと見て取れる。


結局、27チーム中たぶん15〜20位くらい(誰も確認しない)でした。


本当に、本当に、ツダの、ツダによる、ツダのための駅伝旅行でした。
それがすべり笑いにしろなんにせよ、ツダって万能だな、と思わずにはいられない。
エネルギーと実行力、なにより好き勝手に言う僕達を包んでくれるツダさんの包容力。
本当に頭が下がります。
すごく楽しい旅行でしたよ、ツダさん!
感動をありがとう!
笑いの方は来週の天王洲での発表でよろしくお願いします!


ファイルのダウンロードはSkydriveの制限がめんどくさいのでやめました。
今後はサイドバーのDownloadより各ファイルをダウンロードしてください。
ZIP解凍のパスワードはこのサイトの題名の頭文字を小文字でお願いします。
ちゃんと、爆弾は取り除いておいたので、ツダさんも安心。


09/02/08 ツダの駅伝1(写真)
09/02/08 ツダの駅伝2(動画)


そして、家に帰り、写真をまとめたりなんだりしていると、お電話が。


オサム君だ。
あら、めずらしい。
もしもし。


「もしもし、ツヅク〜aikoがさ〜こあhりgなbっヴぁお:dぎがvgかq」


大変、ご興奮のご様子。
どうやら、aikoさんがMusicChampの収録に向かうので、オサム君が呼ばれたらしい。
そっかーいつも大変だね。
今日も目と目で通じ合うんだろうね。


「そgふぁあbgftgはんjがsdがaikoおdぐじぇrn」


そうだよねぇ、やっぱりあのコかわいいもんねぇ。
じゃあ、よろしく言っといて。


その後にこのPVを見て、やっぱりかわいいなぁと思いました。

『2009/02/14 MAN☆KAKU 〜たったひとりの漫才革命〜 劇団ツダ in天王洲アイル』前売りチケット絶賛発売中!

フジイ「アレでボケるらしいです」
ツダ「・・・なんもおもいつかない」
タナカ「天王洲の講演に期待しよう」